桜も満開となり、春らしい季節になりました。
学生の皆さんはまだ春休み中の方も多く、春休みを満喫して楽しく過ごされていることと思います。
3月19日から1週間、私も春休みをいただき、13年ぶりに以前留学していた国、ポーランドに出掛けてきました!
ここ3,4年くらいでポーランドへ直行便ができました。当時はフランクフルトで乗り換えるか、ロンドンやモスクワ経由で行ったこともあり長旅だった記憶がありますが、現在は直行便だと10時間半~11時間で着いてしまい、以前に比べてかなり便利になったなと実感しました。
13年振りに見るトルンの街、なんだかとてもきれい!というのが第一印象でした。歴史的な建物は変化はありませんでしたが、13年前はあちこちの建物の外壁がやや崩れかけていましたが(個人的にはそれが普通でポーランドの魅力でもあるというイメージ)、そういったところも補修され、きれいな建物の美しい街並みに変わっていました。
〈トルン〉
〈ブロツワフ〉
〈常にたくさんの観光客で賑わう街 クラクフ〉
又、クラクフやワルシャワの駅に隣接して、近代的なショッピングセンターなどが建てられ、とても便利になった様子が伺えました。
〈クラクフ駅周辺〉
〈新しくなったクラクフ駅構内〉
物価はというと、15年前に比べてやや上がったかな、と思いました。例えば、クラクフの街中で売られているオバジャンキというプレッツェルのようなパンが、当時1ズウォテで購入出来ましたが、今は1ズウォテ80グロッシェでした。物によっては1.5倍~2倍くらいの値上がりかと思います。観光客向けにそれなりの値段がする場合もありますが、基本的には日本の半分くらいなので、私たちのお財布には優しいです。
今回はポーランドが初めてという両親と一緒の旅でしたが、留学中は私が観光地ではないカトヴィツェという街にある音大に政府給付生として滞在していた為、そのような状況で両親を日本から呼んで、あちこち観光するということが出来なかった為、今回は念願のポーランドを一緒に旅することが出来て、私にとって人生でやらなければならないことの一つをやり遂げることが出来たという思いです。
ショパン博物館やショパンの生家、ショパンが住んでいたワルシャワ、ショパンの心臓が埋められている聖十字架教会など、ピアノ愛好家にとっては一生に一度は訪れたい場所ですので、一緒に廻ることが出来てよかったです。
〈ショパンの生家 ジェラゾラ・ヴォラ〉
〈聖十字架教会 ワルシャワ〉
〈聖十字架教会の中 ショパンの心臓が埋められている柱〉
ショパン博物館には、大変貴重でとても興味深い資料が全て見ることが出来て、それこそ15年前に訪れた時よりもはるかに充実して、利用もずっと便利になっていました。カードをかざして音楽や説明が聴けたり、各フロアが整備されていて、ショパンに興味がある人にとっては1日過ごしたい場所になっていると思います。そして個人的な意見ですが、日本の音大のピアノ科の学生は皆訪れるべきかも!音高の学生は修学旅行で来られたら最高だな!ただし、館内の解説は全て英語ですし、日本語が取り入れられるのはいつだろう、といった感じですので、英語はしっかり勉強してから行きたいものです。
〈ショパンのピアノ ショパン博物館〉
〈ショパンが家族に宛てた直筆の手紙 ショパン博物館〉
英語、と言えば、ここも変わったかなと思える点で、(私が行ったところが全て観光地だったからということもあるのですが)下手なポーランド語を話すよりも英語を話した方が理解してくれるという場面が多々ありました。
ポーランド語をシロンスク大学で週に2回、2年間に及んで勉強していた私にとって、若干話せるポーランド語をこの機会に使ってみたい!とは思って使ってはみたものの、ほとんどの場所で英語で対応してくださいました。以前に比べ、現地の皆さんの英語が達者なのには驚きました。
私と両親にとって興味があったピアノコンサート、についてですが、私達はクラクフとワルシャワで2夜連続ピアノコンサートを聴きました。クラクフでは自分たちでチケットを購入、ワルシャワのコンサートは旅行会社の企画の一つで、日本からの旅行客グループ向けのコンサートでした。
聴き比べをするつもりではなかったのですが、クラクフでは私が勉強していた同じカトヴィツェ音大出身のピアニストが演奏するとのことだったので、とても興味があり行ってみました。
〈すごいプログラム!〉
〈クラクフのピアノコンサート会場〉
クラクフでの会場はわりとこじんまりしていて、驚いたことは、というかヨーロッパではこんな感じなのはよくあるなというのは理解は出来るのですが、コンサート用ピアノではないヤマハのG2を使っていて、実力のあるピアニスト、そして今回の様な大きなプログラムの内容にふさわしいピアノであったかというと、そうではない・・・・、けれど、ピアニストはその状況を良く分かっていて、演奏の仕方を上手くコントロールしながら聴衆の期待に応えようという演奏で、大変圧倒される素晴らしい演奏。ああ、やっぱりあの音大出身ならではの腕だなと思いました☆
ここで思い出すのが、以前イタリアのスクリャービン国際コンクールに出場したとき、ステージの床が斜めで鍵盤と椅子が水平ではない・・・というショッキングな現実を体験しました。この会場のピアノとコンディションもそれと同じくらい弾きにくいのでは?私が弾いたら、弾き始めからボロが出そう・・・と思ってしまいました。お見事、本当に素晴らしい演奏でした!!
ワルシャワでのコンサートは、私達日本人にとても馴染みやすいショパンの名曲を集めたプログラムでありながら、聴きごたえのある曲も入っていて、そして私達日本からの旅行客だけに演奏してくださるという、とても贅沢な空間で聴くことができるコンサートでした。演奏後には一緒に写真を撮ってくださったり、CDにサインしてくださったりと、とても良い思い出になる幸せなひとときを過ごすことが出来ました。購入したCDはスケルツォとバラード全集でしたが、帰国して聴きましたがとても素晴らしい演奏です。本当に素晴らしい演奏、どうもありがとうございました!!
〈ワルシャワのコンサート会場〉
〈素敵なプログラム☆〉
そして最後に、私が買い物に燃えたもの、それはポーランドの食器、ボレスワヴィエツの食器です☆
15年前にもお店はあったのですが、現在はかなりの数が増えていました。色々な街にありますが、クラクフにもかなり数が増えています。
〈クラクフのとあるボレスワヴィエツのお店〉
〈お店の中すごいです!〉
お店では大興奮でした!!
私もかわいいの買っちゃいました!!日本で買うのもいいけど、お好きな方には、現地でのお買い物がおすすめです☆
この旅行では食事が合わなかったっていうことは1度もない!ポーランドのパンはヨーロッパNo,1って言ってもいいくらい美味しいです!!
ホテルの朝ごはんも最高に美味しいです☆
〈ホテルの朝食最高!〉
〈クラクフで食べたジュレック〉
また行きたいです!!
今度は主人と一緒に行けたらいいな☆